英語を使う公務員の仕事|入国審査官・税関・警察官の採用条件と英語研修を比較

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※2 2025年8月〜2026年1月入会者/n=147

この記事の監修者

尾形智也(Tomoya Ogata)
SpeakNow創業者
英語学習支援・カウンセリング領域で、これまで1万回に及ぶ無料カウンセリングを担当。自身が経済的な理由で留学を断念した経験を原点に、「留学に行かなくても、日本にいながら質の高い英語学習を続けられる環境」をつくるためSpeakNowを創業した。多くの学習者の悩みや挫折パターンに向き合ってきた経験を活かし、ネイティブ講師と日本人コーチによるダブルサポートを、手に取りやすい価格帯で提供。受講生一人ひとりの目標や生活リズムに合わせて、無理なく続けられる学習設計を提案している。
英語学習プロライター H
ライターリーダー
英語コーチング比較メディアのライターとして3年以上、プログリット・トライズ・ENGLISH COMPANY・STRAIL・ビズメイツコーチングなど主要サービスを中心に、公式情報や口コミ、受講体験談などをもとに継続的に比較・分析を行っています。北米の大学への交換留学経験があり、英語学習者としての実体験を踏まえた視点からの情報整理・解説を心がけています。

「英語を活かせる仕事に就きたいけれど、安定した公務員も捨てがたい」

「公務員で英語を使う仕事はあるの?採用試験で英語ができないと不利になる?」

公務員への就職や転職を考えている方の中には、このように迷っている方もいるのではないでしょうか。

英語を使う公務員というと外交官を思い浮かべがちですが、空港や港で外国人と接する入国審査官や税関職員、警察官も、日常的に英語を使う可能性がある仕事です。

本記事では、出入国在留管理庁・税関・警視庁の公式の採用案内(2026年11月3日時点)をもとに、採用時に英語がどう扱われるのか、採用後にどんな語学研修があるのかを比べます。

目次

3行で結論:英語を使う公務員の多くは「採用後に英語を伸ばす」仕組み

  • 入国審査官と税関職員は、採用時の英語の基準がありません。一般職試験などで採用されたあと、研修で語学を学びます。
  • 警視庁の採用試験では、英検2級以上・TOEIC470点以上などの資格が試験の成績の一部として評定されます。
  • 一方で、税関の経験者採用では「英語等の高い語学力」を活かした勤務経験が、求める人材の一つとして挙げられています。
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はじめに

公務員で英語を使う仕事に就きたいけど、今の英語力で目指していいのか分からない……

英語を使う公務員を目指す方が最初につまずくのは、「採用の時点でどれくらい英語ができればいいのか」が見えにくいことです。民間の求人票のように、TOEICの点数がはっきり書かれていることは多くありません。

公式の採用案内を読み比べると、職種によって英語の扱いが「基準なし」「加点」「経験として評価」の3つに分かれていました。自分がどの入り口から目指すのかを決めると、準備の順番もはっきりします。

英語を使う公務員の仕事を比較|採用ルート・英語の扱い・研修

出入国在留管理庁・税関・警視庁の採用案内から、採用のルート・採用時の英語の扱い・採用後の語学研修の3点を抜き出して表にまとめました。

職種採用のルート採用時の英語の扱い採用後の語学研修
入国審査官国家公務員採用一般職試験に合格後、法務事務官として採用独自の試験はなく、英語の基準の記載なし中央語学研修(3か月程度)・地方語学研修(希望者のみ)
税関職員国家公務員採用一般職試験など「語学力についても 基準はありません」採用研修で税関業務に必要な語学を学ぶ。採用後も外国語研修あり
税関職員(経験者採用・係長級)経験者を対象にした選考採用「英語等の高い語学力」を活かした勤務経験が、求める人材の一つ―
警察官(警視庁)警視庁警察官採用試験英検2級以上・TOEIC470点以上などを「資格経歴等」として評定―

※SpeakNow編集部が出入国在留管理庁「一般職(入国審査官)採用情報」、名古屋税関「よくある質問」、神戸税関「採用Q&A」、横浜税関「係長級(経験者)選考採用」募集案内、警視庁「資格経歴等の評定」をもとに作成(2026年11月3日時点)。採用ルートは主なものを記載しています。

入国審査官|採用後に英語を伸ばし、空港・港で外国人と向き合う

入国審査官は、日本を訪れる外国人の出入国の審査や、日本に住む外国人の在留の管理を担う仕事です。空港や港の審査ブースで外国人と直接やり取りするため、英語を使う公務員の代表的な職種といえます。

入国審査官になるための独自の試験はない

出入国在留管理庁「一般職(入国審査官)採用情報」によると、入国審査官になるための独自の試験はありません。まず人事院の国家公務員採用一般職試験に合格し、各地方出入国在留管理局の面接を経て採用されます。採用時は法務事務官で、「勤務経験を重ねることにより入国審査官になることができ、そのための特段の試験はありません」と書かれています。

「優れた語学力も備える必要があります」と研修で語学を学ぶ

同じページでは、入国審査官は常に外国人と接するため「優れた語学力も備える必要があります」とされています。そのうえで、採用1年目の初等科研修で外国語の学習を行うほか、希望者は語学学校の専門課程で英語や中国語を学ぶ中央語学研修(3か月程度)を受けられます。

採用試験では英語の点数が問われない一方、仕事では高い語学力が求められるため、採用前から少しずつ英語に慣れておくと、研修や現場での伸びが変わります。

税関職員|「語学に自信がない方でも心配する必要は全くありません」

税関は、輸出入される貨物や旅行者の手荷物の検査、関税の徴収などを担う機関です。外国語の書類を読んだり、空港や港で外国人旅行者と話したりと、英語を「読む」「話す」両方の場面があります。

採用時の語学力の基準はない

名古屋税関「よくある質問」では、採用に必要な資格や語学力について「採用時に必要な資格は特になく、語学力についても 基準はありません」と答えています。採用研修で税関業務に最低限必要な語学力を身につけ、その後も「外国語研修 (英語、中国語、韓国語等) が充実している」と説明されています。

神戸税関「採用Q&A」も、「語学に自信がない方でも、英会話や貿易英語等、税関業務で必要となる基本的なことは採用研修で学びますので心配する必要は全くありません」と書いています。さらに、レベルに応じた語学研修や海外研修があり、努力次第で高度な語学力の習得も可能とされています。

経験者採用では「英語等の高い語学力」が評価される

一方で、民間などで経験を積んだ人を対象にした横浜税関「係長級(経験者)選考採用」募集案内では、求める人材の一つとして「法令に関する豊富な知識又は英語等の高い語学力を有し、これらを活用し勤務した経験のある者」が挙げられています。民間から転職する場合は、英語を使って働いた経験そのものがアピール材料になります。

警察官|英語の資格が採用試験の成績に加わる

警察官は、外国人観光客の道案内や遺失物の届け出、事件・事故の対応など、外国人と話す場面が急に訪れる仕事です。

警視庁では英検2級・TOEIC470点以上などが評定の対象

警視庁「資格経歴等の評定」では、受験者が持つ資格や経歴を申請し、証明書類に基づいて評定したうえで「採用試験の成績の一部とする」と説明されています。英語の基準の目安は次のとおりです。

資格基準の目安(警視庁)
実用英語技能検定(英検)2級以上
TOEIC470点以上
TOEFL <iBT>48点以上
国際連合公用語英語検定(国連英検)C級以上

※中国語・韓国語の資格も評定の対象です。申請は受験申込みの際に行い、申込時に申請のない資格経歴等は受け付けられません。

英語が苦手な人でも警察官を目指せますが、受験前に英検やTOEICの基準を満たしておくと、試験の成績で有利になります。評定の基準は都道府県警察ごとに異なるため、受験する自治体の案内を必ず確認してください。

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外務省には語学を専門にする職種もある

英語を使う公務員としてよく名前が挙がるのが外務省です。外務省には、特定の国や地域の言語・文化の専門家として働く外務省専門職員という職種があり、独自の採用試験が行われています。

試験の科目や日程は年度によって変わるため、目指す方は外務省の採用ページで最新の情報を確認してください。入国審査官や税関職員と違い、採用の段階から高い語学力が前提になる職種だと考えておきましょう。

英語に自信がない人が公務員を目指すときの準備

採用時に英語の基準がない職種でも、現場では外国人とのやり取りが待っています。採用試験の勉強と並行して、次の準備を進めておくと安心です。

  • 目指す職種の採用案内で、英語が「基準なし」「加点」「経験として評価」のどれに当たるかを確認する
  • 警察官を目指すなら、英検2級・TOEIC470点など、加点の基準を受験前に満たしておく
  • 空港・港・街中で外国人に案内や確認をする場面を想定して、短い英語で話す練習をしておく

「公務員の試験勉強もあるのに、英語まで手が回らない」という方へ。

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よくある質問(FAQ)

英語を使う公務員の仕事について、よくいただく質問にお答えします。

Q1. 英語ができなくても入国審査官になれますか。

A1. 入国審査官には独自の採用試験がなく、国家公務員採用一般職試験に合格して採用されます。採用後に初等科研修での外国語の学習や、希望者向けの語学研修があります。ただし仕事では「優れた語学力」が求められるため、早めに英語に慣れておくことをおすすめします。

Q2. 税関職員にTOEICの点数は必要ですか。

A2. 名古屋税関・神戸税関の採用Q&Aでは、採用時の語学力の基準はないと説明されています。税関業務に必要な語学は採用研修で学びます。経験者採用では、英語などの高い語学力を活かした勤務経験が評価されます。

Q3. 警察官の採用試験で英語は有利になりますか。

A3. 警視庁では、英検2級以上・TOEIC470点以上などの資格を申請すると、評定のうえ採用試験の成績の一部になります。基準は都道府県警察ごとに異なるため、受験する自治体の案内を確認してください。

Q4. 民間企業から英語を使う公務員に転職できますか。

A4. 税関では、民間企業などで経験を積んだ人を対象にした係長級の選考採用があり、「英語等の高い語学力を有し、これらを活用し勤務した経験のある者」が求める人材の一つに挙げられています。応募資格や年齢の条件は募集ごとに違うため、最新の募集案内を確認してください。

Q5. 公務員になってから英語を伸ばすことはできますか。

A5. 出入国在留管理庁や税関では、採用後の語学研修が用意されています。神戸税関の採用Q&Aでは、努力次第で高度な語学力の習得も可能と書かれています。研修を活かすためにも、基礎の英語は自分でも続けておきましょう。

まとめ:英語を使う公務員は「入り口の英語」より「入ってからの英語」が問われる

入国審査官と税関職員は、採用時の英語の基準がなく、採用後の研修で語学を学ぶ仕組みでした。警視庁では英語の資格が試験の成績に加わり、税関の経験者採用では英語を使った勤務経験が評価されます。どの職種も、仕事が始まってから英語を使う場面が増える点は共通しています。

英語を使う公務員を目指すための3原則

  • 目指す職種の採用案内で、英語の扱い(基準なし・加点・経験の評価)を確かめる
  • 加点の対象になる資格は、受験前に取っておく
  • 採用後の研修を活かせるよう、短い英語で話す練習を早めに始める

この3つを押さえれば、今の英語力に自信がなくても、英語を使う公務員を現実的な目標にできます。

最後に──英語は「採用されるため」だけでなく、目の前の人を助けるための力になる

空港で不安そうな旅行者に声をかける、困っている外国人の話を聞いて手続きを案内する。英語を使う公務員の仕事は、相手の安心につながる一言を英語で届けられるかどうかで、手応えが大きく変わります。

SpeakNowは完全オンラインの英語コーチングで、目指す仕事の場面から逆算して学習を設計します。まずは無料の英語力診断付きカウンセリングで、今の英語力と目標の距離を確かめてみてください。

試験勉強に追われる毎日でも、英語の準備を後回しにしないために。

こんな方はオンライン英語コーチングが向いています(タップで開く)
  • 入国審査官・税関職員・警察官など、英語を使う公務員を目指している
  • 採用試験の勉強と並行して、英語の勉強時間を確保したい
  • 英検やTOEICの加点の基準を、受験前に満たしておきたい
  • 外国人に案内や確認をする場面を、英語で話せるようになりたい
  • 入会金や教材費など初期費用を抑えたい

3個以上当てはまった方は、オンライン英語コーチングのSpeakNowが選択肢に入りやすいタイプです。

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※本記事はSpeakNowの運営チーム(株式会社NEXTs)が作成しています。採用条件や研修の内容は2026年11月3日時点で各機関の公式サイトに掲載されていた情報をもとにしており、年度によって変わる場合があります。受験・応募の際は、必ず各機関の最新の採用案内をご確認ください。

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